とくなが将一のイチから始める血統講座[第4回]

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第4回の血統講座では、エピファネイア、モーリスについて取り上げていきます。この2頭は同じロベルト系ですが、産駒には大きな違いがあります。その違いも意識してご覧いただけると、馬券に活かしやすいと思います。


■エピファネイア
2013年のクラシックは皐月賞はロゴタイプに、ダービーはキズナに敗れてともに2着。不良馬場で行われた菊花賞を5馬身差で圧勝し一矢を報いた。古馬になってからは勝ち切れない競馬が続いたが、スミヨン騎手に乗り替わったジャパンCで好位で折り合って澱みのない流れを押し切り優勝。この後は有馬記念5着、ドバイワールドC9着といいところなく、そのまま引退となった。

この戦績が示すように、産駒も3歳時に能力を出し切って古馬になってからは低迷する馬も多く、エフフォーリアも3歳時の強さと古馬になってからの勝ち切れない競馬が続いている。エピファネイア産駒の典型と言えよう。
その原因はおそらく馬格と気性。古馬で低迷する産駒は牡馬、特に大型馬に多く、古馬になるとエピファネイア産駒の良さである前向きさがなくなってしまい、前につけられなくなってしまうこと。その前向きさを再び掘り起こすには強めの調教が必要だが、大型馬で脚の故障リスクを考えると、そこまで強く追えないのではないかというのが私見。
個人的には成長によって筋肉が硬くなることを考えると、父シンボリクリスエスのように、ダートに活路を見出すのも有効だとは思うが。

また父シンボリクリスエスでロベルト系にはなるが、産駒は平坦コースや荒れていないきれいな馬場でスピードを活かす競馬が得意。速い上がりのレースは大得意。
一方、ロベルト系のイメージで荒れ馬場で狙うと痛い目に遭うケースが多い。
もっとも得意とするのは中京の中距離。急坂はあるものの、スピードと長い直線で瞬発力を活かすことのできるコースで、2000m、2400mは黙って買い。
距離適性は牡馬なら1800m以上。気性的に激しい産駒が多く乗り難しいタイプが多いが、折り合いの付くタイプなら3000m級もこなせる。
一方、牝馬は……
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